PPI(生産者物価指数)とは国内製造業者の財・サービスの販売価格を測る月次の物価指標。(ラスパイレス価格指数)1万品目以上の販売価格を調査し、生産段階別・商品別の指数を発表している。ヘッドラインの最終需要PPIとは、企業・製造業者の最終需要先である個人消費、資本投資、政府購入、輸出向けに販売・提供された財、サービス価格変動を指数である。
なお、CPIと同様にコアPPIという指標もあり、足元のトレンドを見るうえでは重要な指標。食品やエネルギの価格は季節的な影響を受けやすく変動幅が大きいことが背景。
▼発表スケジュール
翌月毎月15日前後の木曜日か金曜日
▼指標の中身
・最終需要財 32%程度
食品 5.5%,エネルギー5%程度
完成材12.5%,政府購入材2.3%,輸出材6.8%程度
・最終需要サービス 66%程度
商業サービス20%程度,交通・倉庫サービス4%程度,その他サービス42%程度
・最終需要建設 2%程度
▼注目する点
-最終需要PPIの動向を見るうえではウェートの大きいサービスの動きが注目
-最終需要PPIの個人消費はCPIとの連動性が高いが、PPIは必ずしもCPIの前に発表されるわけではないのでCPI予測のツールとしての機能は低下している。
-10月はモデルイヤーの切り替えに伴い、新モデルの乗用車や小型トラックの価格は季節調整前ベースで大きく上昇する傾向。
コメント