GDP(Gross Domestic Product)

GDPとは国内総生産のことです。経済動向を測定するうえで最も包括的なマクロ経済指標で、注目を集める指標の1つです。一定期間内に国内で新たに生み出された付加価値の総額を指します。

通常、米国の「経済成長率」とは「実質GDPの前期比年率の変化」を指します。実質GDPとは価格変動の効果を控除したGDPになります。また年率で計算するので当該四半期のデータを年率換算(約4倍)しています。

▼発表スケジュール

「速報値」:当該四半期の翌月下旬に発表,

「改定値」:追加情報を反映する形で翌々月下旬

「確報値」:翌四半期の最終月下旬

▼指標の中身

この指標は国の活動の実態を表すものであることから、支出面、所得面、生産面のいずれの視点から見ても、値が一致するのが特徴です。実体経済を完全に測ることはできないので推計という形を取っていますが、この支出、所得、生産面の中で最も推計しやすいのが支出面のため、支出面から中身を見ていきます。

↓指標の内訳

・個人消費支出:約7割近く程度。主として家計が購入した財・サービスの総額。財消費が約20%程度、サービス消費が約45%程度の傾向

・非住宅民間投資:約10%強程度。民間企業部門、非営利団体等が米国内で購入した固定資産総額

・住宅投資:約4%程度。米国内で購入された住宅資産および増改築等の総額。

・在庫増減:民間企業部門の在庫の増減

・純輸出:財・サービスの輸出と輸入の差。

・政府支出:約2割弱。政府部門の消費(公共サービス等)および投資(高速道路建設、軍事関連投資等)

なお、GDPは様々な基礎統計に基づいて推計されている。これらの指標を追っていくとGDPの予想ができ、米国経済の動向もわかるという形になる。

・個人消費支出:小売売上高、自動車販売台数

・非住宅投資:自動車販売台数、建設投資、製造業出荷、民間航空機出荷、機械輸出

・住宅投資:建設投資、住宅着工件数、新築住宅販売、中古住宅販売

・在庫増減:非耐久財在庫、耐久財在庫、自動車在庫

・純輸出:貿易収支

・政府支出:財政収支、州・地方政府の建設投資、州・地方政府の雇用、労働報酬(雇用者数、時間当たり賃金、州平均労働時間)

・GDPデフレーター:CPI,PPI,石油輸入(数量・価格)

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