CPI(消費者物価指数)

消費者物価指数(CPI)とは家計が購入する財・サービス価格の平均的な変化を測定する月次の指標である。ヘッドラインのCPIは通常、都市部の消費者を対象とする指数(全人口の約94%)。毎年2月発表の1月分CPIにて、各品目のウェイトおよび季節調整ファクターの年次改定を実施。(改定では、ウェイトより季節調整要因の更新による影響が大きい。)

▼ラスパイレス算式について
CPIはラスパイレス算式で行われており、各財・サービスのウェイトは基準時点で固定されている。よって価格が下落を続ける品目は、価格低下に伴い数量が増加したとしても数量変動の効果はCPIに表れない。逆に価格が上昇し続けている品目は本来なら消費者の購入量が減るが、ラスパイレス指数では数量固定のため、上昇率が過大に反映される。価格低下の数量増加は反映されにくい一方、価格上昇の数量減少が反映されないため、CPIには上方バイアスが存在する。

▼調査方法
75標本都市の5,000住戸および2万3,000の小売業者を対象に約8万品目を調査。大半の財・サービスは3大都市圏で毎月調査もそれ以外の地域では隔月調査(燃料および一部品目は毎月調査)。住居費は5万人の家主と居住者が対象。税金は消費税の一部、高速料金・駐車料などの政府関連諸費用がCPIに反映される一方、所得税・社会保障税などの消費行動と直接関連しない税金はCPIの算出対象に含まれない。

▼調査品目
調査は8大項目の200以上の品目について実施されている。 

コメント

タイトルとURLをコピーしました