ミシガン大学消費者信頼感指数は消費者の家計や経済状況に対する楽観/悲観の度合いをサーベイ調査に基づいて算出した指数。現在の状況に関する現況指数と将来の予想に関する期待指数が含まれる。またミシガン大学は消費者のインフレ期待に関する調査も実施している。
コンファレンスボードの消費者信頼感指数と比べて速報性は高いが、情報の詳細度は劣る。
サーベイ調査は48州(アラスカ州、ハワイ州を除く)およびワシントンDCに居住する成人男女最低500人を対象。サンプルは、ある月のサーベイ回答者が6か月後に再び回答者となる方式で選出されており、毎月サンプルの6割が新規回答者、残りの4割が再回答者となっている。
▼発表スケジュール
(速報)対象月の第2金曜日 10:00 EST
(確報)対象月の第4金曜日 10:00 EST
▼指標の中身
サーベイは家計状況、経済状況、購買動向等に関する約50の質問で構成。
-現況指数
1年前と比べた家計の状況(「改善」または「悪化」)
現在が、(家具、冷蔵庫、ストーブ、TV等の)大きな家具を購入するのに良い時期か。(「良い時期」または「悪い時期」)
-期待指数
1年後の家計の状況の予想(「改善」または「悪化」)
今後12カ月間の経済状況(「良好」または「不調」)
今後5年間の経済状況(「良好」または「不調」)
-消費者のインフレ期待
今後1年間のインフレ期待:今後12か月間の平均インフレ率
今後5年間のインフレ期待:今後5-10年間の平均インフレ率(5-10年という質問から今後5年間のインフレ期待を算出)
今後1年間の期待インフレ率はガソリン価格との連動性が高い。なお、FRBは「今後5年間の期待インフレ」をサーベイに基づく期待インフレ指標の1つとして重視している。
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